2012年7月3日火曜日

大飯原発の再稼働反対運動に行ってきた 1


7/1(日)、大飯原発の再稼働に反対する運動に参加するために現地に行ってきた。


当然の事ながら、なかなか詳しい報道もされないだろう。全てを伝えきることはできないけれど、とにかく少しでも多くの人に伝わるように、自分が見たこと、感じたものを出来る限り書くことにします。


前日、現地からのIWJのustreamの映像を夜中に見た。とびかう怒号ともみ合いの映像をみて、胸がざわつき居ても立っても居られなくなり、翌日の早朝のミーティングを終えて、昼過ぎにヒッチハイクで大飯に向かった。

大阪から思ったよりもスムーズにヒッチハイクが出来て、お昼過ぎに出発して16:00頃に大飯原発についた。大飯原発は関西電力の敷地内から、トンネルをくぐり抜けて原子炉に辿り着く。なので直接原子炉は陸側からは見えない。陸路で原子炉へ行く道は一本しかない。そして、僕が到着した時には既に敷地の入り口付近を、民衆が占拠していた。




そこには、再稼働を反対するために全国から集まった多くの民衆が集まっていた。

入り口からバリケードを越えて敷地内に入ってみると、沢山の太鼓をならす人たちと、その音にあわせて踊る人、そして、機動隊が迫って来るのを腕と腕を組んで壁を作り阻止するひと。みんなが「再稼働反対!」と太鼓の音に合わせてシュプレヒコールをあげていた。




その様子を見た時に、僕はここに来るべきではなかったのかもしれないと思った。一瞬その様子が享楽的なものに感じたからだ。それでもそこにいる人たちに話をきくと、前の日から機動隊が攻めて来ないように夜通し人間の壁をつくり、夜通し音楽を鳴らし続けているという。そこにいる子供もお年寄りも、ただただ大飯原発の再稼働を止めたくて集まった一般市民だという事がわかった。

そして、18時を過ぎた頃、入り口付近から機動隊が集まって来たという声が来たので、急いで表の方へ行ってみた。すると(おそらく)100人以上の警察官と機動隊が待ち構えていた。






そこで、機動隊を突入させないために座り込みをすることになった。その列には若い女性や、お年寄りもいた。だから僕は正直かなりビビったけれど、逮捕されることを覚悟で最前列にいく事にした。そして座り込みを始めた。となりのおじさんが僕に「逃げたかったら逃げていいんだ。ここからは自己責任だ。何かされても絶対に手を出したり、抵抗したりしちゃだめだ。」と言われた。その時点で体が震えていた。本当に心の底から怖かったからだ。

そして、時間になると警察官4,5人が、一人一人端から無理矢理外へと連れ出す。僕は4人目位だった。隣のおじさんは連れ出される前に、両手を合わせて祈っていた。それでもあっけなく連れ出される。だから僕も同じように祈った。原発が再稼働しないように、誰も逮捕されないように。「ここに居座るのは違法です。ここからすみやかに移動してください。」と警察官が何度も話しかける。それでも僕は首を横に振り、祈り続ける。すると警察官は僕の両足と両肩をつかみ、病人を運ぶように外へと連れ出した。

いよいよ逮捕されるのかと思ったが、あまりに人数が多いためそのまま外へと運び出されて解放された。それでも一度外に出されると警官と機動隊の壁が出来て、中には再び入れなくなっていた。その間も一人づつ外へと運ばれていく、暴れる人もいれば無抵抗な人もいる。若い女性もいれば、お年寄りもいる。無理矢理力づくで外へ押し出す警官もいる。








僕は何度も壁になっている警察官に話しかけた。力づくでお年寄りや女性が運ばれて怪我をしそうなだから助けて欲しい。と。殆どの警察官は会話には一切答えてくれない。悪いのは警察官でも機動隊でもないのは解っている。それでも、我慢が出来ず「おまわりさんが僕ら市民を助けてくれなくて、誰が助けてくれるんですか!」と何人かに必死で話しかけたら、一人の警察官が小声で「本当にすいません。本当にすいません。」と何度もつぶやいていた。彼らもまた被害者なんだ。

というわけで書いていたら長くなってしまったので、2に続きます。











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